ただまぁ私の気持ちはわからないだろうな。(底辺の私の気持ちを代弁してくれるような歌詞はないだろうな)みたいな斜に構えてみているところはあった。
世界に一つだけの花は良い歌だと思った。
お涙頂戴な感じでオーバーに泣かせに来るわけではなく、かといって穏やか過ぎるわけでもなく、寄り添ってくれる気持ちが伝わってくるメロディーとSMAPの歌い方は好き。
だけど、この歌に賛否両論あるらしい。
一番の理由は、このYahoo!知恵袋にある通りだと思う。
私は昔から「世界にひとつだけの花」の歌詞が嫌いです。どこが嫌いかと... - Yahoo!知恵袋
「>>それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる? 一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?」
一番になりたがることを否定しているが、本来、競争心があって一番を目指すことは素晴らしいこと。
なるほど確かに。
他にも色々理由はあった。
槇原敬之さんとしては、
「自分に植えられている種を真剣に見つめて、きちんと水をやろう。そうすればその種が相手にもあることに気付くはず。競う相手は他人ではなく自分自身だ」ということだそうだ。
あーなるほど、そういうことだったのか。
確かに歌詞をもう一度見直してみると、確かに。
私は、この歌を初めて聞いたときに素晴らしい歌だと感動したと同時に、大きな憤りみたいなのを覚えた。
「ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワン」
って歌詞があるんだけど、この歌詞を日本で人気No1のSMAPが歌ってるんですよ。
ああ、ああ、そういうことか。
ナンバーワンが許してくれないとダメなんだね。ナンバーワンにならなくても良いっていうのは・・・と思った。
そしてそれを大多数の国民がありがたく聞いて、その通りだ素晴らしい歌だって言って。ああ、ああ、そういうことか。って。
フワッとしていた平成のなんていうか、基準、みたいなの?が綺麗に言語化された感じというか・・・。
これを私みたいな底辺が、「ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワン」って歌を出したとしても誰にも刺さらないんですよ。むしろ何で上からなんだよって炎上するかもしれない。(まぁそもそもこんな歌詞を思いつくような天才なら底辺じゃないけどな^^;)
なんで?みんな特別なオンリーワンなんでしょ?
私みたいな底辺も特別なオンリーワンじゃないの?
でも、再度槇原さんの言葉を読み返すと、
「自分に植えられている種を真剣に見つめて、きちんと水をやろう。そうすればその種が相手にもあることに気付くはず。競う相手は他人ではなく自分自身だ」
闘うことは前提だったんだ。
つまり、底辺の私が歌っても刺さらないのは、本当に戦ってきたのか?と疑われるからかも。SMAPが努力して闘ってこの地位に来たことを疑う人はいないだろう。だから刺さったのか。
でも、努力とか、頑張りとか、やる気とかも、そもそも才能だし、開花する見込みという希望ありきで出来るものだと思っている。
私は「みんなそのままでいいんだよ。と見せかけて、ただしナンバーワンが許したらね」という歌だと思っていたが、
「頑張って戦い続けるんだ。」
という歌だったのか。
ナンバーワンの歌手が歌っているのは、少しでも多くの人にこの歌を聴いて欲しいからなのかなぁ。まぁ当たり前か・・・。
ただ、歌詞をよくよく見ると、「頑張って咲いた花はどれもきれい」ってあるから、頑張り方は人それぞれと前提してくれた上の可能性もあるかもしれないな。
あと、歌詞とメロディーの感じからすると、これまで頑張ってきた人たちへのねぎらいの歌詞にも思える。